強迫神経症

家の鍵をかけ忘れていないか、ガスの元栓を閉めたか・・・など気になることは誰にでもあります。しかし、このような不安がひどくなると日常生活に支障をきたすことがあります。

汚いものが気になる。手洗いが多い。過度に整理整頓にこだわる。

物事の左右対称、順序、正確さが気になる。歩数、階段の段数が気になり、頭から離れない。

エイズではないか気になる。

強迫性障害には、強迫観念および強迫行為がみられます。

強迫観念とは、くり返し何度も頭に浮かんでくる考えで、取り払おうと思ってもなかなか取り取り払うことの出来ない考えのことを言います。例えば、「汚れやばい菌に対する過剰な心配」、「他人に迷惑をかけてしまうのではないかという恐れ」、「善悪に関する過剰な心配」、「自分の言った言葉に対する過剰なこだわり」、「数に対する過剰なこだわり」、「大事なものを捨ててしまうのではないかという恐れ」などいろいろあります。自分では馬鹿らしい考えではあるとは思いながらも、次々とその考えが浮かんできて本人を悩ませます。

強迫行為とは、不潔を恐れて何回も手を洗う。電気の消し忘れ、火の消し忘れを何度も確認する。自分の持ち物を何度も確認する行為のことです。普通の人は1,2度の確認ですみますが、強迫性障害の人は1時間以上、何十回となく確認して生活に支障をきたします。

治療には、脳内のセロトニンの低下が考えられており、SSRIが使用されることが多いです。 暴露反応妨害法、認知行動療法を行い、自分の感情や行動を観察し、修正していく方法も行われます。

頻度は2~3%と決して珍しい病気ではありません。

曝露反応妨害法についてはブログへ

明るい日